NPO法人青空会議 設立趣旨より(一部改変)


戦後71年。敗戦から復興し、経済成長を実現してきた日本ですが、すでに1970年代から金や物の追求ではなく、本当の幸福とは何か、心の豊かさとは何かが問われ、これからは「心の時代」だということが主張されてきました。しかし一方では、教育現場では非行やいじめ、不登校が問題となり、家庭内暴力や社会的犯罪も多発、金と政治の問題も頻繁に起きています。いまだに心や生活・文化に比重が置かれるのではなく、経済成長最優先の政治の下、自然環境の破壊に歩調を合わせるかのように、社会・人心の荒廃は進んでいるように思われます。たとえ原発事故の惨事が起こっても、金権主義的な体質をはじめ、この国の悪しき方向性は容易には変わりそうもありません。

 

2010年1月以来、私たち「青空会議」は、心・生活・文化、そして自然と平和をテーマとするミニコミ誌『月刊青空』を発行しながら、心・生活・文化の豊かさとは何かを模索し、探求・希求してきました。経済至上主義、金権政治、行き過ぎた科学技術文明、過密な現代都市社会にあって、人間らしい暮らしと自然の復権、そして何よりその礎である平和の実現を願ってささやかながら活動を続けてきました。

 

この度、「青空会議」では『月刊青空』が2017年2月に第100号を迎えるにあたって、より安定的、持続的で広がりのある非営利活動をめざして、任意団体から特定非営利活動法人に移行しました。具体的活動としては、①出版事業:第一に『月刊青空』の内容充実とより多くの参加者・読者の獲得、②コミュニティ事業:学習会や講演会の開催、各種文化活動の展開、③場づくり事業:アトリエ、フリースペース自然の家、働く場(作業所)等の企画・開設・運営です。

 

出会いと交流、気付きや発見、そして変化・変革を通して、個人も家族も社会も暮らしやすく、平和で健康で幸福なものになってくれることを願って、今後も協力しながら活動を続けていくこととします。

 

(2016年4月記 文責・西岡)